I Love CHATMONCHY

先日、2018年7月に完結することを発表したチャットモンチーのラストワンマンライブ”CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~”が7/4、日本武道館で開催された。チャットモンチーにとって、日本武道館での公演は、2008年、2015年に続き、三度目となる。チケットは、スタッフも驚くほどのスピードで即日完売となり、当日武道館に来れないファンのためにも各地でライブビューイングがおこなわれ、さらにWOWOWでは生中継でライブの様子が放送された。

そんな音楽業界の歴史的ライブともいえる、チャットモンチーのラストワンマンを、音楽好きの集まるTMPで取り上げないといけない、という使命感に襲われ、今回、ライブを見た3人にチャットモンチーに対する想いを書いてもらった。

一人目は、りっちゃんさん。

チャットモンチーのライブに行って来ました。といっても、私は映画館での参加でしたが…。しかも行くって決めたのは1時間前。ずっと身近にいた存在だからこそ、解散に実感がわかなくて、いつの間にかの武道館の応募は終わっていました。

そして、当日。いざやってくると、やっと実感できて、これ見ないと後悔してしまうかもしれないなって思って、地元の映画館のチケットがまだ取れたので、チケットを買って走って映画館に向かいました。

映画館だから、なかなか大きなリアクションもできず、みんな控えめに拍手したり、控えめにのったりとか。

映画館でライブビューイングって初めてだったのですが、一人で見るより、周りに人がいるほうが気持ちが共有されている気がして良かったです。

ライブが終わって今、twitterで流れてくる映像やチャットモンチーを聴いては涙を流しています。

私にとって、チャットモンチーとの思い出は、小さい頃からテレビから流れてくるチャットモンチー。

高校の仲良かった友達がチャット大好きで、改めて聴くようになったチャットモンチー。

大学の時ルームシェアしていた友達がチャットの新譜を買ってきて一緒に聞いたあの時。

全てが記念日だったのかなと思います。大学4年生になって、ある意味卒業が最後の年になることと「サラバ青春」が重なりました。音楽というもので残っている以上、音楽は終わらないと思いし、みんなの中でもチャットモンチー is Foeverだと思います。

今の中学生とか高校生に是非聴いて欲しい音楽です。

最高の青春をありがとう。大好きだよチャットモンチー!

そんな私のオススメの一曲は「8cmのピンヒール」です!高校生の時の自分とすごく重なって、たくさん聴いていました。あ〜青春っていいですね!!!戻りたい!!!

次は、ともひろさん。

さようならって言えそうにないなあ。

ライブへ向かう電車の途中、ヘッドフォンから流れてくる曲たちに思わず視界が滲む。
まだはやい、まだはやい、
ぐっとこらえる。
チャットモンチーは音楽を好きなるきっかけをくれた、僕にとってのヒロインたちだ。
まだ高校生の頃、初めて彼女たちの曲を聴いた。
その瞬間をいまでもはっきり覚えている。
となりにいた友人がチャットモンチーだよ、と教えてくれた。
10代の頃に聴いた曲を人は一生口ずさむという。
16歳で「風吹けば恋」を聴いた次の日、僕はTSUTAYAに自転車を走らせてありったけのCDを借りた。
もし、中学で出会っていたら高校は確実にバンドをやっていたんだろうな。
去年の11月、チャットモンチーの完結を知ったとき、
言葉が出なかった。
信じたくなかった。
僕の人生に音楽を教えてくれて、いつもイヤフォンから優しい音を鳴らしてくれていた、
あのチャットモンチーが完結する。
音楽を聴くようになってから,好きなバンドの解散は初めてだった。
どのバンドも永遠ではないし、いつかは音を鳴らさなくなってしまう。
分かっていたつもりだったけど、全然分かっていなかった。
そんなことを思い出していたらあっという間に九段下に着いた。
実は散々彼女たちへの愛を書き散らして来たけどチャットモンチーのライブへ来るのはこれが初めてだった。
初めてのライブがラストワンマン。
ちょっと複雑。
この日がはやく来てほしかったけど、ずっと来ないままでもいてほしかった。
会場にはイヤフォンやヘッドフォンをつけた人がゴロゴロ。
あの人は何の曲を聴いているんだろう。
いま自分が聴いてる曲と一緒だったら可笑しいな。
ライブは本当に一瞬だった。
ラストワンマンだったら普通、いままでのヒット曲をやったりするんだろうけど、彼女たちはそんな予想を当然のように裏切ってくれた。
最後のワンマンだから、と気負うのではなく、最後の最後まで挑戦してみせるチャットモンチー。
その潔さに惚れたのかな
チャットモンチーのようになりたくて、チャットモンチーに憧れて生まれてきたバンドはきっと数えきれない。
でも、チャットモンチー自身が一番チャットモンチーになりたくて、チャットモンチーを求め続けて今日まで変身をしてきたんじゃないだろうか、
そしてやっとチャットモンチーに辿りついて完結を決めたんじゃないだろうか。
そんな風に感じる一瞬だった。
ステージに立つ彼女たちの姿、見届けられて本当に良かった。
チャットが鳴らしてくれた音はこれまでも、これからも、ずっと優しく鳴り続ける。
ありがとうなんて言葉じゃ、とてもこの気持ちは言い切れない。
いま、この曲を聴きながらこれを書いている。チャットの曲の中でも、特に大切な曲。
『CAT WALK』
2011年にチャットモンチーを脱退したくみこんが歌詞を書いた曲。
彼女の歌詞は,言葉に使用にも何とも言い表しがたい気持ちをピンポイントで、かざりけ無く,それでいて軽やかだ.
そこにえっちゃんのメロディーがついて,3人でかき鳴らしたときにはもう最強以外に言葉が見つからない.
『CAT WALK』はこんな歌い出しだ。
「私がいなくなったとしても
誰かに残った思い出は生き続けるだろうか」
かっこいいよ、愛おしいよ。ずるいよ。
最後に武道館でチャットモンチーと歌った「サラバ青春」は一生忘れたくない。
さようならって言えそうにないなあ。
えっちゃん、あっこちゃん、
それから、くみこん
ありふれた言葉だけど、チャットモンチーに出会えて、彼女たちを好きになって本当に良かった。
チャットモンチーという殻を破って、彼女たちは今度はどんな音をかき鳴らしてくれるんだろう。
僕の中に残った思い出は、きっと生き続ける。
今日もこの耳で彼女たちの音を聴ける。
ありがとう
チャットモンチー
大好きでした、これからも大好きです。

最後に、しげさん。

普通をやり抜く難しさ~チャットモンチーラストワンマンライブによせて~

チャットモンチーは僕にとって永遠のフェイバリット、不滅のベスト・オブ・ベストなミュージシャンだ。僕はチャットモンチーをこう言っては語弊だらけな気がするが、「愛憎入り交じった」というニュアンスの愛し方をしている。どうしようもなく好きだからものすごく期待をして、近年(アルバム「変身」以降)大抵はそれにそぐわないことの方が多いけれど、むしろその状態すらひっくるめて愛している。なんだこの厄介なファンは。

武道館ラストワンマンライブ、素直な感想を書こうと思います。「サラバ青春」だったりそういうのは他のみんなに任せて、厄介なファンなりに。本当に素晴らしいライブだったので。

ライブの大まかな感想を一言で言うと「純粋に音楽的レベルの高いライブ、コンサート」だったと思う。解散ライブ、いわば普通ではないその公演で彼女たちはクライマックス以外、ただ普通に前を向いた良いライブをしてくれたことに僕は殊更感動した。それは普通だけど普通じゃないことだ。「音楽的にレベルの高いライブ」とは? 以下大まかに3つに分けてまとめていきたい。

まずは編成とそれに伴う楽曲アレンジについて。この日は大まかに2ピース→ストリングス隊とのコラボレーション(チャットモンチーアンサンブル)→ハイスタのツネさんを加えたスリーピースと移り変わった。アレンジに焦点を絞った時、白眉はBPMを上げ、ドラムセットが壊れんばかりのあっこちゃんの激情ドラミングが衝撃だった2ピースでの「染まるよ」(えっちゃんの歌唱もこの日一番だったと思う)と、オルタナカントリー、ブルース的なざらっとしたタッチの原曲へ施した優美なストリングスアレンジが何とも新鮮だった「majority blues」か。「majority blues」などでのチャットモンチーアンサンブルは言うまでもなく、「染まるよ」のアレンジもこれが初披露だったはず。解散ライブというまさに最後の最後まで、今自分たちに表現できるベストな形の音楽を丁寧に追求するその姿はひたすらに最高に格好良かった。

また、そんな彼女たちのアクトを支える周辺環境もハイレベルだった。とにかくこの日の武道館は音響のよさが印象に残る。抜けの良いギターの高音、各パートの絶妙な分離感もさることながら、ドラムパートの音響がとても印象深い。個人的ハイライトはドラミングのテクニカルで細かいニュアンスが印象的な名曲「さよならGood bye」。音源で何度も耳を澄ましたハットの細かい刻みや、巧みなタム回しの臨場感にはただただ大感動だった。音響に加えて、次々と編成が移り変わることに伴う転換も実にスマートで、よく練られたものであることは明白だった。奈落、幕を効果的に用いた実に滑らかなライブ進行は僕たちがライブ、演奏にこれでもかと没頭できた影の立役者であると思う。

最後にセットリストの話。解散ライブのセットリスト、きっと迷いに迷ったはずだ。セットリスト自体は素晴らしかったと思うが、彼女たちの輝かしい軌跡は到底20曲のセットリストに収まるモノではなかったことも事実だろう。いやしかし、本当にライブは20曲だけだっただろうか!?ここでもう1度ライブをじっくり振り返ってみる。「クッキング・ララ feat. DJ みそしるとMCごはん」曲中のコールアンドレスポンスにおいて、おみそはんが字余り気味で何とかねじ込んだ「キャラメルプリン」、あっこちゃんがその後に続いた「たまごサンド(桜前線)」、転換中ヒストリー映像のBGM(「ツマサキ」→2,3曲覚えていない、ネットでも見つからない、無念!→「草原に立つ二本の木のように」→「満月に吠えろ」→「歩くオブジェ」)、「さよならGood bye」直前、僕含め見事に騙された人も多いであろうフェイクのリズムは「とび魚のバタフライ」、この瞬間を終わらせたくない、そんなある種時間稼ぎのように「シャングリラ」に挿入されたように感じた「長い目で見て」、退場エンドロール「びろうど」。これらのセットリストからはじき出され、断片となって武道館で放たれた曲たちは、いつかのライブや、慣れ親しんだイヤホンから再生される音源といったオーディエンスそれぞれの心にあるその楽曲として、武道館のあの場で演奏されはしなかっただろうか。彼女たちはセットリストから惜しくもこぼれ落ちた曲たちの演奏を僕らに委ねてくれたのだ。それはただセットリストに記載されているとおりの20曲では決して無かった。僕はそう思う。

何度でも言う、本当に素晴らしいライブだった。そしてチャットモンチーは本当に素晴らしいバンドであったと。何度でも言うことが大切だと思う。この素晴らしいバンドが存在したことをどうにか語り継いで行かなければと思うから。チャットモンチー(えっちゃん、あっこちゃん、くみこん)、ありがとう、お疲れ様、これからもよろしくお願いします。

楽曲紹介

「愛捨てた」

本編で触れられなかったので、歌詞に重点を置いて選びました。作詞は高橋久美子、作曲は橋本絵莉子。

「涙が枯れた朝でさえ やっぱりお腹は 空くのだから 私は また 人を好きになるのでしょう」

どんなに悲しいことがあっても人は生きていく限り、また食べて、眠って生活を続けていかなければいけない。僕の座右の銘のような考え方であると同時に、この「食べることの生命感」のようなものは映画、ドラマだったりで大好きなモチーフだったりします。(坂元裕二「カルテット」3話での「泣きながらご飯を食べたことがある人は生きていけます」や野木亜紀子「アンナチュラル」1話での「何でおいしいんだろう・・・こんな時に」、是枝裕和「海街Dialy」だったり)

私も、会場にいた一人なので、少し感想をーー。

チャットモンチーの曲をいつ聞き始めたとか、いつ知ったとか、覚えていない。ただ当たり前のように知っていたし、♪走り出した足が~、と口ずさんでいた。そんな人は多いのではないだろうか。チャットモンチーの曲は当たり前のように私たちの身近にあって、日常生活の中にあった。そんなチャットモンチーが終わってしまう、となってラストワンマンを見に行った。

私はてっきり、今までの名曲や節目となる曲ばかり歌うものだと思っていた。でも、いざ始まると、先日出たばっかりのラストアルバム”誕生”からの曲ばかり。ラストのほうは、期待してた通り今までの曲が連発で、すごく楽しくてあっという間に終わってしまった。

実は少し、くみこんが出てきて、3人でパフォーマンスしてくれるかも、と期待してしまった。でも、チャットモンチーは”変身”していて、進化している。二人に体制が変わったときも、完結前にラストアルバムをリリースし、ラストワンマンにたくさんの新曲を披露したときも、チャットモンチーは挑戦し続けていたはずだ。ずっと進化し続けている。ライブが終わって、一人になって思った。チャットモンチーは終わるんじゃない。また新しく生まれ変わって私たちの日常生活のなかにいる。私たちの知っているチャットモンチーは、くみこんが脱退したときに一度終わっていたかもしれない。この”完結”でもう一度終わってしまうかもしれない。けど、新しいチャットモンチーがまた、私たちの日常生活の中にいて、ずっと寄り添ってくれるのだと思う。

最後に、私がよく口ずさむ曲”風吹けば”恋”を。

7/4 “CHATOMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~” セットリスト

1.CHATMONCHY MECHA
2.たったさっきから3000年までの話
3.the key
4.裸足の街のスター
5.砂鉄
6.クッキング・ララfeat.DJみそしるとMCごはん
7.惚たる蛍
8.染まるよ
VTR(2005~2018ヒストリー映像
BGMツマサキ~雲走る~草原に立つ二本の木のように~満月に吠えろ~歩くオブジェ)
9.majority blues with チャットモンチーアンサンブル(ストリングス)
10.ウィークエンドのまぼろし with チャットモンチーアンサンブル
11.例えば、 with チャットモンチーアンサンブル
以降、Dr.恒岡章
12.東京ハチミツオーケストラ with チャットモンチーアンサンブル
とび魚のバタフライ(イントロドラムのみ)
13.さよならGood bye
14.どなる、でんわ、どしゃぶり
15.Last Love Letter
16.真夜中遊園地
17.ハナノユメ with チャットモンチーアンサンブル
アンコール
18.シャングリラ
19.風吹けば恋
20.サラバ青春
BGMびろうど

chatmonchy official site

CHATMOCHY is FOREVER💗

(みなみ)